建設業許可取得の要件


工事実績がないと建設業許可を受けることができないのか?

投稿日時:2015/07/28 08:04

建設業許可の新規申請の際には、今までの「工事実績」を提出しなければならないものがいくつかあります。


一つは「経営業務の管理責任者」としての経験、二つ目は「専任技術者」としての実務経験、そして残るは、当該申請者についての直前3年分の「工事施工金額」(直前1年分については、詳細の「工事経歴」も必要)です。


経営業務の管理責任者及び専任技術者については、許可要件の根幹にかかわることなので、これらが必須であることはご理解いただけると思いますが、直前3年間及び1年間について工事実績がない場合は許可を受けることができないのでしょうか。


もう少し簡単に言うなら
、今まで建設工事の請負をしたことがない個人又は法人は、建設業許可を受けることができないのかということですが、これは設業許可を取得したいという皆様からよく受ける質問の一つでもあります。


結論から申し上げますと、経営業務の管理責任者と専任技術者の要件を有する方がいらっしゃるという条件の下、その他の要件(「請負契約に関する誠実性」「財産的基礎又は金銭的信用」)も満たしていて、欠格要件に該当しないということが前提ですが、過去の工事実績がない申請者も建設業許可を受けることは可能です。


つまり、そのような要件を備える人材がいて、これから新規で建設業の営業を開始するということで認めらるわけであり、建設業法上で定められた許可基準を満たす個人、法人であれば、過去に工事を施工した実績がなくても建設業許可を取得することはできます。




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