建設業許可を持っていて有利になることは色々ありますが、建設業者にとって大事なことは、許可よりも「誠実な施工」「高い技術力」であり、これらがあってこその建設業許可だと思います。
巷では「建設業許可がないと受注ができなくなる」などと言われていて、確かに許可の有無を基準とする元請による下請選別の動きはありますが、それがすべてではありません。
もしも許可だけがすべてだとしたら、極端な話「下手くそでも許可さえあれば仕事が取れる」ことになってしまいます。これでは、何のためのコンプライアンスだか分りません。
いつの時代も元請は、仕事をちゃんとやってくれる下請に仕事を発注したいもので、基本的には、それが個人であろうが法人であろうが、許可業者であろうが無許可業者であろうが関係ないものです。そのような意味で、建設業許可は「万能の証」ではありません。
ただ、そんな元請でも、仕事が上手な許可を持っていない下請に対しては、許可を取ってくれたら「もっと仕事が出せるのに」「金額の大きな仕事を回せるのに」という、若干の不満にも似た気持ちがあるのではないでしょうか。
多分皆様にも、懇意にしておられる元請の現場所長などがいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方々の期待に応えるためにも、ぜひ建設業許可をお考えいただきたいと思います。